オートクルーズ最高です! 長時間の高速道路が格段に楽になりました!
空いている高速道路を走り続けるのは一見楽そうに見えますが、速度を保つために無意識に微妙なアクセスワークをしているので、足や頭に徐々に疲労がたまってきます。
オートクルーズコントロール(クルコン)を使うことで、アクセルワークから解放されてハンドル操作に専念することができるので、長距離を運転しても疲れにくくなります。
良いことづくめのオートクルーズですが、ナビをDIYで取り付けられる方であれば、ご自身で取り付けられると思います。
私のハイエースは200系5型ですが、皆様のブログや、ハイエース電子マニュアルを活用して、取り付け手順を詳細にまとめましたので、参考にして頂けますと幸いです。
目次
取り付け方法
ハイエースにオートクルーズコントロールを取り付ける方法には、3つの方法があります。
①シンプルコース
工数★☆☆☆
オートクルーズコントローラー本体のみを取り付ける方法です。この方法では、コントローラー本体で、クルーズコントロールのON/OFFや車速調整をすることになりますので、若干操作性が劣ります。
<①シンプルコース対応のハイエース>
1型~6型ハイエース
②お勧めコース
工数★★★☆
オートクルーズコントローラー本体に加えて、トヨタ純正のクルーズスイッチを取り付ける方法です。
この方法では、ステアリングを握ったまま、オートクルーズコントロールのON/OFFや車速調整をすることができます。視線を前に向けたまま手元でオートクルーズを操作できるので、安全運転にもつながります。
<②お勧めコース対応のハイエース>
4型~7型ハイエースなお、4型、5型ハイエースのステアリングスイッチ無し車両※は、ハーネスを作成する作業が必要になります。ハーネス作成方法は後ほど紹介します。
※ハンドルにオーディオ操作及びレーンディパーチャー用スイッチの両方とも存在しない車両
※1型~3型は、スパイラルケーブル及びコネクタを交換しないとクルーズスイッチの取り付けができませんので、難易度が非常に高いです。39Travelerはスパイラルケーブルの交換をしたことがないので、本ブログの対象外になります。
③イルミネーションコース
工数★★★★
オートクルーズコントローラー本体に加えて、トヨタ純正のクルーズスイッチを光らせる方法です。操作は②と変わりませんが、クルーズスイッチが光るので、夜間の視認性が向上します。
ただし、ハイエースのイルミネーションは緑色ですが、クルーズスイッチのイルミネーションは白色なので、残念ながら色がアンマッチになります。どうしても色を揃えたいのであれば、クルーズスイッチのLEDを緑色に打ち換える必要があります。
私は、③イルミネーションコースで取り付けてみましたが、結果から言うと、運転中はクルーズスイッチを見ることがないので、イルミネーションは不要でした。
<③イルミネーションコース対応のハイエース>
6型及び7型ハイエース、もしくは、4型又は5型ハイエースでステアリングスイッチ有り車両※※ハンドルにオーディオ操作又はレーンディパーチャー用スイッチが存在する車両
※4型、5型ハイエースのステアリングスイッチ無し車両は、ハンドル内にイルミネーション用の配線が存在しないため、③イルミネーションコースには非対応です。
※1型~3型は、スパイラルケーブル及びコネクタを交換しないとクルーズスイッチの取り付けができませんので、難易度が非常に高いです。39Travelerはスパイラルケーブルの交換をしたことがないので、本ブログの対象外になります。
必要な部品
①シンプルコース
・クルーズコントロール本体+ハーネス
[3DA-T] ※純正クルーズスイッチ対応、トヨタセーフティーセンス対応
[3DA] ※トヨタセーフティーセンス非対応
[3DA-C] ※トヨタセーフティーセンス対応
[3DA-AC2] ※トヨタセーフティーセンス対応
注)シンプルコースの場合、クルコン本体は、純正クルーズスイッチに対応していない、3DA、3DA-C又は3DA-AC2を選択する必要があります。※3DA-Tは、純正クルーズスイッチのON/OFFスイッチを押さないと、クルコン機能をONにすることができない仕様であるため。
・車種別用ハーネス TH-1A
・ブレーキハーネス BR-2
②お勧めコース
①クルコン本体3DA-T、及び、シンプルコースで紹介した、車種別用ハーネス TH-1A、ブレーキハーネス BR-2に加えて、
・クルーズスイッチ(純正品番:84632-34011)×1個 ※イルミ無し
pivot 3DA-TのHPに、対応スイッチとして記載されているものです。
スタンダードタイプ
(トヨタ純正部品番号:84632-34011)
※Pivot 3DA-T ホームページから引用
・クルーズスイッチハーネス(純正品番:84633-48020)×1個
・ステアリングカバー(純正品番:45186-60050-C0)×1個
・リペアターミナル(純正品番:82998-24290)×1本又は2本
※ハイエース4型は2本、5型及び6型は1本
※82998-24290と同形状で、端子が金メッキされている82998-24300でもOK。
・ネジ(純正品番:90159-50199)×2個
・ギボシ端子×1セット(4型は2セット)
(4型のみ)
・リペアターミナル延長用の配線×1本
※1m位あれば十分だと思います。太さは0.5スケア程度で十分です。
※取り付け作業をする前に、リペアターミナル(純正品番:82998-24290)1本と延長用の配線を、ギボシ端子で接続しておくと良いです。
クルーズスイッチ、クルーズスイッチハーネス、ステアリングカバー、リペアターミナル(2本)、ネジ2個がセットで販売されています。
アマゾンや楽天よりも、モノタロウの方が品揃えが豊富で安いです。モノタロウも確認されることをお勧めします。
③イルミネーションコース
①クルコン本体3DA-T、及び、シンプルコースで紹介した、車種別用ハーネス TH-1A、ブレーキハーネス BR-2に加えて、
・クルーズスイッチ(純正品番:84632-0E030)×1個 ※イルミ付き
・ルーズスイッチハーネス(純正品番:84633-0E050)×1個
・ステアリングカバー(純正品番:45186-60050-C0)×1個
・リペアターミナル(純正品番:82998-24290)×1本又は2本
※ハイエース4型は2本、5型及び6型は1本
※82998-24290と同形状で、端子が金メッキされている82998-24300でもOK。
・ネジ(純正品番:90159-50199)×2個
・ギボシ端子×1セット(4型は2セット)
(4型のみ)
・リペアターミナル延長用の配線×1本
※1m位あれば十分だと思います。太さは0.5スケア程度で十分です。
※取り付け作業をする前に、リペアターミナル(純正品番:82998-24290)1本と延長用の配線を、ギボシ端子で接続しておくと良いです。
モノタロウの方が品揃えが豊富で安いです。モノタロウも確認されることをお勧めします。
ついでに作業
②お勧めコース、③イルミネーションコースの方は、クルーズスイッチを取り付けるついでに、ステアリングシェイクダンパーも取り付けることお勧めします。ハンドルの微振動が抑えられて滑らかになります。
・ステアリングシェイクダンパー(純正品番:45713-30150)
※純正品番:45713-60030でも取付可能との情報あり。
・ネジ(純正品番:90159-50199)×2個
必要な工具
・内装外し
・六角ソケットレンチ(アクセルペダルの奥まった所にあるネジを外すため)
・トルクスレンチ(T20、T30)
※T30は、超硬く締まっているので、ちゃんとしたメーカのトルクスレンチを使うことをお勧めします。
・プラスドライバー(2番)(ナビを外す際に使用)
・精密マイナスドライバー(幅2mm程度のマイナスドライバー)(リペアターミナルをコネクタにはめ込む際に使用)
・配線加工するための圧着工具(リペアターミナルにギボシ端子を取り付ける際に使用)
・養生テープ(内装パーツに傷をつけないようにするために使用)
事前作業(4型及び5型でステアリングスイッチ無し車両のみ)
ハーネス作成
取り付け手順J~Lに従ってホーンボタンを取り外して、ハンドル内にあるホーン線を取り外します。次に、以下の記事に従って、クルコンハーネスを合体させることで、予めハーネスを作成しておきます。
ハーネス作成のためにホーン線を車両から取り外すのは面倒ですので、新品のホーン線を購入してしまうのもアリです。純正品番は、45107-22010で、価格は200円前後(何故か異様に安い)です。モノタロウでも売ってます。
取付方法
クルーズコントロール本体
A:キーOFFしてから15分待つ
以降の作業を行う前に、キーOFFしてから15分待ちます。手順Cのアクセルペダルハーネスを抜いた際に、エンジン警告灯が点灯してしまう可能性があるためです。
※PIVOT 車種専用ハーネスTH-1A 取扱説明書より抜粋
B:アクセルペダル取り外し
六角ネジ2ヵ所を外すとアクセルペダルが外れます。奥まった所にネジがあるので、T字レンチを使うと便利です。
C:車種別用ハーネス TH-1Aの取り付け
アクセルペダルのハーネスを外し、車種別用ハーネスを割り込ませます。下の写真は、ハーネスを割り込ませた後の様子です。
D:ブレーキハーネス BR-2の取り付け
ブレーキぺダルの付け根にあるハーネスに、ブレーキハーネス BR-2を割り込ませます。
更に、ブレーキハーネス BR-2の青線を、クルーズコントローラに付属の8Pコネクタの赤線と接続し、ブレーキハーネス BR-2の黄線を、クルーズコントローラに付属の8Pコネクタの灰色線と接続します。
ブレーキハーネス BR-2の白線及び黒線には何も接続しません。
E:車速信号線、リバース信号線、アース線の取り付け
クルーズコントローラに付属の8Pコネクタの車速信号線(オレンジ色)、アース線(黒)を取り付けます。リバース信号線は、説明書によれば配線しなくても良いとのこと(オートクルーズ動作中にリバースに入れることは通常あり得ないので)。
私は、ナビゲーションシステムの裏にある車速信号線(ピンク色)に、クルコンの車速信号線(オレンジ色)を割り込ませました。
39TravelerのカーナビはCarrozzeria
F:コントローラの取り付け
コントローラを、運転席周りに取り付けます。私は、ATシフトレバーの上に設置しました。
G:クルコン本体の設置(②お勧めコース、③イルミコースの方は飛ばしてください)
クルコン本体ユニットに、8Pコネクタと、車種別用ハーネス TH-1Aから伸びている6Pコネクタと、コントローラを接続し、運転席の足元に設置します。
H:クルコン本体の初期設定(アクセル開度設定)を行う
クルコンの初期設定(アクセル開度設定)を行います。具体的な手順は、クルコンの取扱説明書を参照ください。なお、車速パルス設定は、デフォルト(パルス4)のままでOKです。
シンプルコースの方は以上で終了です。
クルーズスイッチ取り付け
A:ハンドル裏のトルクスネジ(2か所)を外す
エンジンをかけて、ハンドルを左に90度回し、ステアリングコラムカバーのトルクスネジ(赤丸部分)を外します。次に、ハンドルを右に90度回し、ステアリングコラムカバーのトルクスネジを外します。ネジのサイズはT20です。
B:ハンドルをセンターの位置に戻す
ハンドルが切られたままだと、その後の作業がやりにくいのでステアリングをセンターに戻します。
この作業を忘れて、次の工程(バッテリー外し)を行うと、エンジンを掛けられなくなってハンドルを元に戻せなくなるのでご注意下さい
C:バッテリーを外して90秒待つ(エアバック作動防止のため)
エアバックが作動することを防止するため、エンジンルームを空けて、バッテリーのマイナス端子を外します。マイナス端子を外したら90秒待ちます。
エアバッグおよびプリテンショナーシステムはバックアップ電源を備えているため、バッテリーマイナスターミナルを切り離してから90秒以内に作業を開始すると、エアバッグが作動するおそれがある。 (ハイエース電子マニュアル「修理書」より抜粋)
D:ステアリングコラムカバー(下側)を外す
ステアリングコラムカバー(下側)を外します。
※クルーズスイッチ取り付け後に撮影したので、既にクルーズスイッチが付いています
E:コネクタを外す
ステアリングの下あたりにある、赤丸部分の黒いコネクタを外します。
F:コネクタのリテーナを解除する
コネクタに、リペアターミナル(純正品番:82998-24290)を挿入するのですが、挿入する前に、リテーナ(コネクタの白い部分)を解除します。解除しないと、リペアターミナルを挿入できません。
<<リテーナの解除方法>>
まず、リテーナの左右にある挿入部(赤丸部分の2か所)に、幅が2mm程度(3mmだと太すぎて入らないが、1mmだと細すぎる)の精密マイナスドライバを、コネクタの正面から斜め45度位の角度で挿入し、コネクタと水平となるようにマイナスドライバを倒します。
ドライバを、コネクタの正面から斜め45度位の角度で挿入した状態。
ドライバを、コネクタと水平になるように倒した状態。リテーナ(白い部分)が持ち上がります。
リテーナが解除された状態です。リテーナが少し浮いているのがわかると思います。
G1:リペアターミナルを挿入(4型、5型、6型共通)
下の写真の赤丸部分に、リペアターミナル(純正品番:82998-24290)を挿入します。
リペアターミナルには上下がありますので、下の写真の向きで挿入します。
挿入の際、カチッという手ごたえがあるまで挿入してください。リペアターミナルがロックされて抜けなくなります。
G2:リペアターミナルを挿入(4型のみ)
ハイエース4型の場合、下記の黄色部分に配線が存在しませんので、G1と同様の手順で、延長用の配線を接続したリペアターミナル(純正品番:82998-24290)を挿入します。
※5型及び6型の場合、黄色部分に白&黒の配線(ボディアースに繋がっています)が存在するのですが、4型の場合は存在しませんので、ご自身で配線を追加してボディーアースに接続する必要があるためです。
H:リテーナを再度ロックする
少し浮いた状態のリテーナを押し戻すと、リテーナがロックされます。
I1:リペアターミナルの接続(4型、5型、6型共通)
手順G1(4型の方は、手順G2で接続したリペアターミナルと間違えないようにしてください)で接続したリペアターミナルの先端にギボシ端子を接続して、クルコン3DA-T本体の3Pコネクタに繋がる白い線と接続(赤丸部分)します。接続したら、3Pコネクタを運転席足元まで配線しておきます(後からクルコン本体と接続するため)。
I2:リペアターミナルの接続(4型のみ)
手順G2で接続したリペアターミナルを、ボディアース(どこでもOKです)に接続します。
J:ステアリング左右のカバーを外す。
ステアリング左右のカバーを外します。左右あるので両方外してください。カバーを外すと、トルクスネジが見えます(赤丸部分)。
K:トルクスネジ2か所を空転するまで緩める
ステアリング左右のカバーを外したら見えるトルクスネジ(サイズはT30)を、空転するまで緩めます。外れないので、空転したらOKです。かなり硬く締まっているので、ネジを舐めないように注意してください。
トルクスネジは、ステアリングの左右にありますので、両方とも緩めてください。
ケチらずに高い工具を使用した方がよいです。こんなところのネジを舐めてしまったら取り返しがつきません。私はKTC製のトルクスビットを購入して外しました。
L:ハンドルから、ホーンボタンを外す
ハンドルからホーンボタン(下の写真の赤枠部分)を引っ張って外します。その際、裏側に、オレンジ色のコネクタとホーン線がありますので、両方とも外します。
黄色部分を、マイナスドライバ等を使って上方向(下の写真だと右方向)に持ち上げることで、ロックが解除されてオレンジ色のコネクタが外れます。
ホーンボタンを外すと、このような状態に。
M:クルーズスイッチの取り付け
下の写真の②の部分にクルーズスイッチ(純正品番:84632-34011又は84632-0E030)とクルーズスイッチハーネス(純正品番:84633-48020又は84633-0E050)を取り付け、ネジ(純正品番:90159-50199)で固定します。
※ステアリングシェイクダンパー(純正品番:45713-30150)を購入した方は、①の部分に取り付け、ネジ(純正品番:90159-50199)で固定します。
ステアリングシェイクダンパーと、クルーズスイッチ及びクルーズスイッチハーネスを取り付けた状態はこちら。
N:クルーズスイッチのイルミネーション配線(イルミ不要の方は、手順Oに進んでください)
下の赤丸のコネクタの赤色線(オレンジ矢印の先)に、クルーズスイッチハーネスのイルミネーション線(緑色線)を割り込ませます。クルーズスイッチハーネスのイルミネーション線(緑色線)は、クルーズスイッチハーネスのチューブの中にあります。
イルミネーション線(緑色線)は、クルーズスイッチに接続するコネクタとは反対のコネクタ付近で切断し、チューブを少し切り裂いて取り出します。
赤色線にイルミネーション線を割り込ませた後の状態はこちら。赤線を切断してしまわないように、慎重に作業してください。
O:クルーズスイッチハーネスのコネクタ取り付け
ステアリングの赤丸部分に、元々接続されていたコネクタと、クルーズスイッチハーネスのコネクタの、2つのコネクタを接続します。また、クルーズスイッチハーネスのもう片方をクルーズスイッチに接続します。
なお、4型及び5型のステアリングスイッチ無し車両の場合、作成したハーネスを、赤丸部分のコネクタとクルーズスイッチに接続します。
P:ホーンボタン戻し+トルクスネジ締め
手順Lで外した2本の線(オレンジのコネクタとホーン線)をホーンボタンに取り付けてから、ホーンボタンをステアリングに取り付けます。次に、手順Kで緩めたトルクスネジ(T30)を締めます。ホーンボタンがステアリングにしっかり取り付けられていないと、トルクスネジが空回りするのでご注意ください。
Q:ステアリングカバー(右側)取り付け
ステアリングカバー(純正品番:45186-60050-C0)を取り付けます。私のハイエースはダークプライムⅡですが、普段目にしない場所なので、色の違いは特に気になりません。
R:ステアリングかラムカバー(下側)戻し
ステアリングコラムバー(下側)を元に戻します。
S:クルーズコントローラの本体ユニットの取り付け
クルーズコントローラーの本体ユニットに、8Pコネクタ、5Pコネクタ、6Pコネクタ、3Pコネクタを全て取り付け、運転席の足元に設置します。
T:バッテリーを戻す
手順Cで外したバッテリーのマイナス端子を、バッテリーに接続します。
U:運転席側パワーウィンドウのモーターリセット
まず、運転席側パワーウィンドウスイッチのDOWNを押して、運転席側のパワーウィンドウを半分以上下げます。次に、運転席側パワーウィンドウスイッチのUPを押し続けて、運転席側ウィンドウを全閉にし、全閉になってもそのまま1秒以上UPを押し続けます。
この作業を忘れると、運転席のパワーウィンドウスイッチのAUTOが有効になりません。
まとめ
以上で作業は終わりです。長時間の高速道路が格段に楽になるハイエースのカスタマイズ、是非お勧めいたします!