ハイエース DIY

【DIY】ハイエース200系にサブバッテリー、走行充電器、インバータを設置

車中泊をする際、エンジンを切っても電気が使えるように、ハイエースにサブバッテリーとインバータと走行充電器をDIYで設置しました。

機器の選定など、サブバッテリーを搭載しようと考えている方の参考になれば幸いです。

※私がサブバッテリー一式を購入した2019年の時点では、1500Wを出力可能なポータブル電源は存在しませんでした。しかし、2020年に、1600Wを出力可能なポータブル電源「EFDELTA」が販売されてから、ポータブル電源の高出力化&大容量化が進んでおり、今なお新製品が続々と発売されています。

正直、サブバッテリーを1台設置する位であれば、設置が大変で車内から動かせないサブバッテリーよりも、大容量ポータブル電源を1台購入した方が、低コストで利便性が高いと思います。また、ポータブル電源の方が需要が見込めるせいか、サブバッテリーよりも技術革新が進んでいる印象です。

サブバッテリー

サブバッテリーに使用するディープサイクルバッテリーには、大きく分けて、「鉛バッテリー」と、スマートフォンやデジカメ等に使われている「リチウムイオンバッテリー」が存在します。

最も高性能なバッテリーは、「リチウムイオンバッテリー」です。ですが、現在個人で手に入れられる車載用のリチウムイオンバッテリーは非常に高価(1つ10万円以上)です。とても手が出ないので、現実的には鉛バッテリー一択です。

鉛バッテリーは、安価なものだと、AC DELCO製のVoyagerやG&Yu製のディープサイクルバッテリーが、1つ1万5千円前後で購入できます。

しかし、これらの安価なディープサイクルバッテリーは、万が一倒したら液漏れの恐れがあり、また、充電中は微弱な水素が発生します。

一方、AGM(吸収ガラスマット)型と呼ばれる鉛バッテリーがあります。値段は高いのですが、倒しても液漏れせず、充電中に水素も発生しません。また、繰り返し充電できる回数も多く、更に、気温が低くても性能劣化が少ないとのこと。

我が家はマンション住まいで、近所に駐車場を借りているので、サブバッテリーを駐車場で充電することができません。万が一電池を使い過ぎた場合、充電のためにバッテリーを自宅に持ち帰る可能性がありますが、バッテリーを倒した場合に液漏れするのは困ります。また、密閉された車内で水素が出て本当に大丈夫なのかも若干心配です。そこで、AGMタイプにすることにしました。

こちらも、様々なメーカーから出ているのですが、最終的に購入したバッテリーはこれです。

インバータ

インバータには、疑似正弦波の100V電源を出力するものと、家庭用のコンセントと同じ正弦波の100V電源を出力するものがあります。疑似正弦波のインバータは安いですが、接続する機器によっては使えない可能性があります。電気毛布も、正弦波でないとダメなようです。

正弦波のインバータは高価ですが、どのような電気製品も動かすことができます。利用できる製品が制限されてしまうと後々困ると思い、正弦波のモデルに絞りました。

次に、インバーターの最大出力電力を決定する必要があります。そこで、車中泊で使いたいものを考えてみました。
・朝寝癖が酷いので、髪を整えるためにドライヤー使いたい
・寒い季節に車中泊する際、電気毛布使いたい
・小さい電子レンジもあったら便利

これらを考慮すると、1500W級の出力は必要です。

正弦波で1500Wを出力できるインバーターも、様々な製品が存在しますが、DCからACへの変換効率が90%を超えており、サイズも小さい高性能インバーター、COTEK社のSP-1500を選択。

走行充電器(アイソレーター)

走行充電器には、昇圧機能があるものと無いものがあります。昇圧機能とは、メインバッテリーの電圧を、サブバッテリーを満充電にできる電圧に引き上げてくれる機能です。

充電電圧は、AGM型のバッテリーだと、14.4〜14.7v。また、AC Delcoのvoyagerは、少なくとも15vの充電電圧が必要です。※AC DelcoのHPにも、「Use a taper type charger set at 15.0 volts.」と書いてあります。

一方、メインバッテリーの電圧は12~13V台なので、昇圧機能がないと、サブバッテリーを満充電にすることができません

昇圧機能がある走行充電器は高価ですが、我が家の場合は駐車場で充電することができないため、走行中に満充電にならないと困ります。そこで、昇圧機能がある走行充電器を購入することにしました。

昇圧機能がある走行充電器は、以下の4種類。

  1. CTEK D250SA
  2. CTEK D250S DUAL
  3. 大橋産業 BAL No.2705
  4. 未来社 DC-1220SPa

CTEK D250SA、D250S DUAL及び未来社 DC-1220SPaは、ソーラーパネルを直接接続することができるので、将来ソーラーパネルを搭載する際に、別途チャージコントローラーを買わなくて済みます。

また、通常、走行充電器からの充電と、ソーラーパネル(チャージコントローラー)からの充電を同時に行うことはできないのですが、CTEK D250SA、D250S DUAL及び未来社 DC-1220SPaは、走行充電とソーラーパネルからの充電を同時に行うことができるというメリットもあります。

CTEK D250SAは、CTEK D250S DUALよりも新しい製品で、アイドリングストップ機能がある車にも使用可能。

CTEK D250SAと未来社 DC-1220SPaは、AGMバッテリーを効率的に充電するために、充電電圧を14.7Vに切り替える機能があります(通常の鉛バッテリーは14.4Vで充電)。また未来社 DC-1220SPaは、更に、リチウムイオンバッテリーの充電にも対応しています。

CTEK D250SA及びD250S DUALは、特許取得の5ステップ充電プログラムを持っており、バッテリーの温度を測定する温度センサーも備えています。

最終的に、アマゾンUSAで安く並行輸入できたCTEK D250SAを選択。

※D250SAは、アマゾンや楽天だと47,300円(税込)ですが、アマゾンUSAでは、送料含めて260ドル(約30,000円)程度で購入できました。

 

なお、CTEK社の新商品として、CTEK D250SAにリチウムイオンバッテリーを充電する機能を搭載した、「CTEK D250SE」が販売されています。公式HPはこちら。

バッテリー残量・電圧計

鉛バッテリーは、残量が減ってくると電圧が降下してきますので、電圧を見るとおおよその残量が分かります。

アマゾンを探すと、このようなバッテリー残量計を発見。バッテリー電圧から大体の残量を表示する仕組みです。

 

もう少し高機能なものですと、CTEK Battery senseがあります。

CTEK Battery senseは、バッテリー残量の履歴をグラフ表示することもできます。なお、電圧の定間隔は5分ごとのようです。なので、電圧をリアルタイムで確認することは出来なさそうです。

(CTEK HPから引用)

ちなみに、CTEK Battery senseは、アマゾンUSAを利用すると、送料込で60ドル(6,500円)程度で購入することができます。

バッテリー残量計については、こちらの記事にもまとめてあります。

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設置

走行充電器は、メインバッテリーとサブバッテリーの両方に繋ぐ必要があります。メインバッテリーはエンジンルーム内にあるため、メインバッテリーと走行充電器をつなぐためには、エンジンルームから車内に配線を通さないといけません。

ハイエースのエンジンルームに穴を空けるのは嫌なので、純正状態のまま通せる穴がないか探したところ、以下の写真の赤丸部分にある白いピン(写真は既に外した状態)を外すと、助手席後ろのカーペットを剥がした所(2枚目の写真の赤丸部分)につながることが判明。配線はここを通すことにしました。

なお、配線には、5.5スケアの太さのケーブルを使用しました。

あとは、荷室にサブバッテリーとインバーターを設置して配線をつなげるだけです。我が家のハイエースにはベッドキットを設置していますので、ベッドキットの中にサブバッテリーと走行充電器とインバーターを収めてあります。

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まとめ

ハイエースにサブバッテリーと走行充電器とインバータを設置してみました。機器の選定など、皆様のご参考になれば幸いです。

 

 

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